How Google Worksを読んでのメモ
所感
非常におもしろい。今まで漏れ聞こえていたGoogleの仕事のやり方だとかを、1つのものとして読み取ることができる。優秀な人材を揃え、彼らに自由と権限を与える。言葉にするとただそれだけのことが、実際にやるとどれほど難しいことか。それを実現するためににいかにして取り組んできたかを読むことができる。
これと「小さなチーム大きな仕事」も合わせて読むとかなり意識が高まってやってやるぜっていう気持ちになるのでそちらもおすすめである。
内容のメモ
文化について
・スマートクリエイティブ。彼らはコンセプトを考えるだけではなく実行力がある。プロダクトを作ることができる。専門性とビジネススキルと想像力を持ち合わせた人材。
・責任と自由を与える
・チームは小さく
戦略について
・楽しさとはイノベーティブと同じであり、許されることの境界が広いのが重要
・イノベーティブな技術的アイデアを見つける方法の1つは、組み合わせることだ。もう1つは小さな問題の解決策を、スケールさせることだ。
・問題を新しい方法で解決し急速に成長して拡大できるプロダクト。それを有する企業は成功できる。
人材について
・情熱のある人間はそれを表にださない。本人が興味あることを話させてみると人となりがつかみやすくなる。
・知力だけではなく変化に対応できる人物を採用するべきである。過去の失敗、直近の重大な現象を振り返ってもらいそれについて話してもらおう。
・面接スキルは誰しもに必要なスキルだ。経験はそこから何を学んだかとセットで聞き出すのもよいだろう。
・キャリアを考えるのなら、一番はじめにどの業界かを選ぶかが大事だ。企業の選択はその次にくる。
意思決定について
・正しい意思決定には、正しい選択をすることだけでなく、そのプロセス、タイミング、実行手段についても重要だ。
・幹部が身に付けるべきスキルは、自ら決定する問題と、部下に任せるべき問題を見分ける能力だ。意思決定の回数は少ない方がよい。
コミュニケーションについて
・情報は、法律あるいは規制で禁じられているごくわずかな事柄をのぞきすべて共有する
イノベーションについて
・グーグルとアップルは「コントロール」に対する考え方が違う。しかし消費者にとって最高のユーザー・エクスペリエンスを生み出したいということは共通している
・急速に成長しており競合がひしめく市場ではイノベーションが起きやすい。巨大な市場と、新しい技術がそれを生み出す。
・ユーザーに焦点を絞れば、利益は後からついてくる。
・発想は大きくする。スケールの大きい問題として捉え直すことで新しい考え方へたどり着く。
・20%ルールとは、時間のことではなく自由な裁量のことを意味する。重要なのはそこから学びが生まれることだ。
・世に出してから手直しする。そのプロセスを最も早く繰り返す企業が勝つ。しかし、それはあとで改善することを前提に質の低いプロダクトをだしてもいいという考え方ではない。
・これまでの投資額に関わらずに、失敗は失敗と判断することは何よりも重要。
未来について
・自分たちの事業で聞かれたら最も嫌な質問を問い掛け合う。何が起こりえるのかという想像力を働かせる。
How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/09
- メディア: 単行本
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